佐々木甲(こう)のエアボートは災害の多い日本で活躍!?初導入は高知県警だった?【ガイアの夜明け】

こんにちは、管理人のツグミです。

2019年11月12日(火)『ガイアの夜明け』で災害用のエアボート開発者の佐々木甲が取り上げられます。

ついこの間も、史上最強の台風で甚大な被害が出たばかり。
温暖化の影響で水害は多くなってきていますから心配は尽きません!

・そもそもエアボートって何?
・開発者の佐々木甲って誰?
・エアボートの価格やどこで導入されてるの?
・エアボート運転に資格は必要?

色々と気になって調べて見ることにしました!


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佐々木甲(こう)のプロフィール


https://airboat.jp/

【名前】佐々木甲(ささき こう)

【生年月日】1957年(62歳)

※詳細は不明でしたが、2013年10月のメディアでは、56歳と表示されていました。

【出身地】日本・宮城県南三陸

【学歴】米谷工業高校卒業(まいや)
※現在は、2015年他校と統合し「宮城県登米総合産業高等学校」に。

【会社】株式会社フレッシュエアー・代表取締役

2007年、3000万円で設立。店舗のデザインや施工・内装業からスタート。

2011年、東日本大震災時に水害の際の救命艇としてエアボートの開発、製造、販売に転換。メンテナンス、操縦訓練をする唯一の日本国内の企業。

日本エアボート協会(JAA)団体・会長

佐々木甲(こう)が開発した災害用エアボートとは!?


https://airboat.jp/

エアボートとは?

佐々木甲がエアボートについて、こう語っています。

エアボートというと、耳慣れない方が多いと思いますが、簡単にご説明すると、底が平坦で、飛行機と同様のプロペラと航空機や自動車のエンジンによって前進する船です。

アメリカにおいてのエアボートは、消防、警察、湾岸警備などで導入されているほか、ホームビルドで楽しんでいる人たちがいるくらい、大変ポピュラーな乗り物なのですが、日本ではホバークラフトと混同する人も多く、殆ど知られていないのが現状です。

また、海外でのエアボートは、レジャーや水上作業はもとより、スクリュー船では到底行けない所(浅い水路や河川、池、湿地や沼地から結氷面、漂流物が浮いた場所など)で、救助艇として大活躍しています。

確かに、今までホバークラフトの方がニュースや記事などで目にする機会が多かったと思います。


https://ja.wikipedia.org/

このホバークラフトは、空気を大量に上から吸い込んで、船体の下にある海面に直接吹き込み続けて海面から浮上するので、エアボートとは構造自体が違います。


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https://response.jp/

最初にエアーボートを見た時、映画「ウォーターワールド」の中に出てくる、機関銃を前面に設置して戦う船体が頭に浮かびましたが、こちらは救助用なので見ていても災害時に活躍するんじゃないかと、その可能性を凄く感じました。

この間の巨大台風時に沢山あったら・・・悔やまれますね。

先ずは実際の走行の様子をご覧下さい。

思わず、これがあったら水害で取り残されたり場合など、救助に来てくれたら安心だと感じまました。
実際の乗り心地はどうなんでしょうね。

何でも音が大きいのがデメリットの1つのようです。

エアボートの種類や活用場所は?

エアボート発祥地のアメリカでは、災害時は勿論のこと、上記の画像のように湖や湿原などでのレジャーにも多く活用されています。

アメリカ・ニューオリンズの記録的な水害の際、全米から3500台のエアボートがボランティアで集まり、水没した地域の市民を救助したそうです。

台数が凄くないですか!?
どれだけの人命救助したのかは数字として確認できませんでしたが、そもそも普及すらしていない日本では、導入数自体も僅かでしょうから、それを考えると本当に凄い差があるってことです!

海に囲まれ、川や湖も多く、そもそも、災害が多い日本にエアボートが無いと言うのは、本当に残念なことなんじゃないかと思ってしまいました。


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エアボートを趣味で作成が・・・関東大震災で本格的に開発へ!

プロフィールでも記載していますが、佐々木甲の生まれ故郷は南三陸です。

2011年に起こった東日本大震災で被害を受けた場所です。誰もが思い出すだけで胸の痛くなる災害ですが、故郷の人にとってはその思いは計り知れないと思います。

当時は趣味でエアボートを作っていそうですが、これがきっかけで本格的に作り始めたと本人が語っています。

私の生まれ故郷南三陸は、あの日、大津波にのまれ壊滅的な被害を受け、私から多くの友人と故郷の美しい景色を奪いました。東京で目にしたニュース映像は、津波にのまれた市街地で救助ボートが瓦礫に阻まれて進めない光景でした。

「もし、あの時エアボートがあったなら」これが大きなきっかけとなり、2011年弊社でエアボート制作が始まりました。

動画によると、当時の救済時にはスクリュータイプの船では、瓦礫の中で助けに行けなかったんですね。

本人も災害の様子を見て「早く作らないと!」と思ったそうです。

船が動く時って、時間も場所も大きくとって大変なイメージがありましたが、佐々木甲が開発したエアボートはその場で360度回転ができるので、小回りがきいて狭いところでも動きやすいように見えます。

しかも下記のような「ピックアップユニット・スクーパー」と言う救助機能までつけられるので、水面に落ちてしまったような人も救助が可能なんですって。


https://response.jp/

水流が早いと救助者が水の中に入るのは、二次災害にもつながり危険が伴うでしょうから、これはかなり画期的なんじゃないかと思いました。
この網のところに人が横たわって救済されるそうです。


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エアボート価格は?


https://airboat.jp/

エアーボートの有用性についての研究によれば、ヘリコプターでもエアーボートでも、1回の出動で7名程度の人命救助ができたと言うデーターがありました。

洪水などの水害時は、ヘリコプターよりもエアーボートの方がより多くの人命を救助でき、その差は1.8倍だったとか。

確かに、メンテナンスや操縦技能を考えた時、圧倒的にエアーボートの方が救助時の投入数は増やせそうですよね。

こんなに水害時に役に立ちそうなエアボートですが、一体幾らくらいするんでしょうか?

凄く気になりましたが、フレッシュエアーのエアボートは、カスタムメイドなので、オーダー内容によって変わってくるため、値段の記載はありませんでした。

フィンランド製でゴムボートタイプで477万円(2016年時点)はするそうですから、水深域仕様や「ピックアップユニット・スクーパー」などの機能を付けたら、かなり高くなるかも知れませんね。※一部、川本勝「日本の大規模水害におけるエアーボートの有効性について」引用

因みに、世界で3000台以上の販売実績があるのは、ダイヤモンドバック・エアボート社の物だそうですが、こちらも価格は確認できませんでしたが、注文生産で為替レートにより価格は変動し、納品まで4~5か月かかるようです。

フレッシュエアー社は日本で生産している会社ですから、上記の会社より価格は低くなると思いますが、海外の提携メーカーからエンジン、パーツを選定した後に製造しているので、価格はある程度すると思いますが、正直に言えば、災害時の救助のために使用する物は、人命を第一に考えた価格設定にして欲しいなと思います。

エアボートは免許必要?


https://airboat.jp/

日本でエアボート操縦時には、小型船舶免許の1級または2級が必要です。

そのため、佐々木甲は、自ら「USA Marine Training」で、教習及び資格試験を受け、エアボートの安全操舵インストラクターの免許を取得し、操舵教習を実施しています。

■操舵教習

船舶免許

座学
エアボートの構造に関した物理的な(航空力学や流体力学)ことも学ぶ

技能教習
河川、湖、海上で、実践に基づいた技能教習を行う。

製造、販売して終わりじゃなく、エアボートを操縦するための教習や、エアボートのメンテナンスまでしっかりあるのがいいと思いました。


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災害用エアボート初導入は高知県警だった!?

2017年、高知県警が全国で初の導入をしています。

船尾に直径2mのプロペラ、最高速度は時速46㎞。
岸から陸に乗り上げも可能。

プロペラが水中にないため、浮遊物や救助中に人や物を巻き込む心配がない。

デッキをフラットに大きく作っていることで、心肺蘇生とか応急処置まで施すことが可能で、仕様変更すれば、作業台やハシゴへの変更も可能だそうです。

ところで他の地域や、自衛隊などは導入しているか気になり調べてみましたが、防衛省のHPでは確認ができませんでした。

高知県警の導入時期と同じ頃に、茨城県の堺町で導入しています。自治体では全国初に導入したそうです。

エアボートは災害時やレジャーで使用できるので、通常は「さかいまちづくり公社」が運航し、2017年7月以降に利根川河川敷で運航開始を目指していました。

橋本正裕町長は「利根川で水害が起こった場合、さまざまなことで役に立つと思う」といっています。

気になるエアボート購入資金ですが、国の地方創生交付金を充てたそうです。

佐々木甲のエアボートは災害の多い日本で活躍!?初導入は高知県警?【ガイアの夜明け】のまとめ

この記事を書く前に、たまたま東日本大震災の画像をYouTubeで見ていました。家族が音楽を聴いていたら、突然その画面に変わったらしく驚いて見せてくれたんです。

地震の直後に静かな川がアッと言うまに、津波で次々と家屋が飲み込まれる様子を見て、あの当時のことが思い出されました。

自然の力の前には人は無力だと痛感したばかりだったので、今回、佐々木甲さんのエアボートを、これもたまたまなんですが、記事にしたのも不思議なことだと感じています。

日本では、エアボートの普及が遅れていると言われ、その理由が戦後の日本の航空機産業の禁止が大きく影響したとも言われています。エアボートに航空機や自動車エンジンを使っているので、アメリカ(GHQ)の占領政策が原因だったとか・・・。

勿論、その頃と今とでは環境が違うので、水害が多発している現在、このエアボートで人命救助に役立てて欲しいなと思います。

ぜひ、佐々木甲さんにはエアボートを広く普及させてくれることを期待したいと思います!

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