「雑節」や「六曜(六輝)」とは?覚えて得する日本の歳時記

こんにちは、管理人のツグミです。

一雨ごとに気温が下がって、肌寒くなってきました。
今まで暑かったので、ついついシャワーで済ませていましたが、これからは湯船が恋しい季節です。夏はリフレッシュできるミントなどのアロマを使用しますが、寒くなる時期は薬草たっぷりの入浴剤を入れて入りたくなります。よく行く日帰り温泉の施設で販売されている薬草パックがお気に入りです。あらゆる薬草が入っているので、カレーのような匂いもしたり、お尻の柔らかいところがしみる人もいるらしく、それだけで効果があるように感じます。

「雑節(ざっせつ)」とは?どんな種類があるの?


「二十四節気」は、中国の気候をもとにつくられて、日本に伝わったので、実際に体験する気候や季節感が合わない名前や時期がある。例えば、日本には梅雨もあり台風も多く上陸します。「二十四節気」だけでは、特に農業に携わる人にとって、的確に季節の移り変わりを読み取りにくいために、「雑節」と言うものが補助的に作られた日本特有のものです。

■「雑節」の種類

●節分(せつぶん)
現在は、立春の前日を言うが、昔から新年とされる立春は一年の最後に邪気を払う意味もある。また、もともとは季節の分け目とされ、立春、立夏、立秋、立冬の前日をさしていました。

●初午(はつうま)
2月に入った最初の午の日に行う、稲荷神社の祭の日を言う。雑節の1つとすることもある。

●彼岸(ひがん)
春分と秋分を中日として、前後3日の合計7日間を彼岸と言う。初日を「彼岸入り」、最終日を「彼岸明け」とも呼ぶ。

●社日(しゃにち)
春分と秋分に一番近い戊の日を言い、春は「春社」、秋は「秋社」と呼び、産土神社に五穀豊穣や収穫などを祈り、感謝する。

●八十八夜(はちじゅうはちや)
立春から数えて八十八日目、新暦では5月2日頃を言う。季節的に霜の心配もいらなくなり、種まきの適期になる。

●入梅(にゅうばい)
芒種の後の壬の日で、田植えの目安になる大事な日。梅雨の雨が降り始める頃でもある。

●半夏生(はんげしょう)
夏至から数えて十一日目で7月2日頃を言う。梅雨も明け、この日までに田植えは済ませ、その後に田植えはしない風習がある。

●土用(どよう)
夏の土用が広く知れ渡っているが、本来は立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間をさし、年に4回ある。

●盂蘭盆会(うらぼんえ)
7月15日を中心に、13~16日の4日間で先祖供養や亡き人を偲ぶ仏教の行事。梵語では「倒懸(逆さ吊り)になっているのを救う」と言う意味合いもある。地域によっては新暦になり8月15日に行っているところもある。

●二百十日(にひゃくとおか)
立春から数えて二百十日目で、9月1日頃で台風の多い日とも言われている。ちょうど収穫時期でもあるので農家では警戒する日ともなっている。

●二百二十日(にひゃくはつか)
立春から数えて二百二十日目で、9月10日頃。台風などの災害が起きやすい日で、「二百十日」、「八朔」と共に三大厄日とされている。

●大祓(おおはらえ)
1年に2回、6月と12月の末日に行われる「祓」の神事。半年間に人々が犯した罪穢れを祓い清める。6月を「夏越の祓」、12月を「年越の祓」と言う。

「六曜・六輝(ろくよう・ろっき)」とは?どんな種類があるの?

「六曜(六輝)ろくよう、りくよう・ろっき」と言うと聞きなれないですが、大安や仏滅と言う言葉なら聞いた事があると思います。それらの総称の事です。「六曜」は中国から伝わったもので「孔明六曜星(こうめいりくようせい)」とも言う。時刻の吉凶を占う六壬(りくじん)が、日本に伝わってから、その日の吉凶を占うものに変化したようです。

「六曜」は江戸時代の末期に、一般の庶民の間で流行し、それが現在でもカレンダーなどに表記され、日々の暮らしの中に根付いています。

■「六曜(六輝)」の求め方

「六曜」には数え方があり、旧暦で各月の1日目が、それぞれの「六曜」にあたるとし、6日ごとに吉凶を占っています。迷信的なものでもありますし、新暦にあてはめると毎年、日にちが変わります。

旧暦1月・7月=先勝
旧暦2月・8月=友引
旧暦3月・9月=先負
旧暦4月・10月=仏滅
旧暦5月・11月=大安
旧暦6月・12月=赤口

先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順にめぐる。

■「六曜(六輝)」の種類と意味

●先勝(せんしょう・せんかち)
何事も早く決断し、行動すると勝てると言う意味で吉日。特に午前中は吉、午後は凶となる。

●友引(ともびき)
婚礼には吉日とされているが、一般的な印象としては、友引と言う言葉から葬儀などの凶事にはよくないとされている。又、勝負がつかない日とも言われている。朝と晩は吉、正午は凶。

●先負(せんぷ・さきまけ・せんまけ)
先勝の反対で、何事も急がず待つのがよいとされている。昼間は凶。午後からは吉。

●仏滅(ぶつめつ)
この日は、仏さえ滅ぶようなよくない日とされている。一日中、凶。葬式は可能。

●大安(たいあん・だいあん)
仏滅の反対で、一日中、大安吉日。婚礼から、移転、建築、開店、就職、旅行、受験など、万事に大吉。

●赤口(しゃっこう・しゃっく)
何をするにも凶日。正午だけ吉。仏滅より悪い日とされている。

まとめ

・「雑節」は、日本の気候に合うように「二十四節気」の補助で作られたもの。
・「六曜」は、迷信的でもあるが、一日の吉凶を占うものとして、今もなお根付いている。

個人的には、「雑節」では、節分の豆まき、恵方巻き、夏の土用にうなぎを食べて、お盆で実家に帰省したり、6月と12月に産土神社で禊の神事に参加したりします。

現在では、日々の吉凶は、星占いや気学など他にも沢山あるので、「六曜」で見る人は少ないんじゃないかと思います。どちらかと言うと結婚などの人生の大きな節目の時に、気にするのではないでしょうか。それでも、仏滅は結婚式場が安いと利用する人もいますし、信じる、信じないも、結果的にはその人、次第なんでしょうね。

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